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海馬と記憶の仕組み

この記事では、海馬と記憶の仕組みについて説明しています。

 

人間は脳のどの部分を使って記憶しているのでしょうか。

 

それは、海馬という部分です。

 

漢字の読み方は海馬(かいば)です。

 

海馬の英語は、hippocampusといいます。

 

海馬とは、脳の中心に近い位置にある部位になります。

 

海馬には最新の記憶が一時的に保存され、その後大脳皮質へと送られます。

 

大脳皮質とは、海馬の周りにあり、脳の大部分を占める部位です。

 

脳のイメージ画を書くときには、表面にシワが描かれます。

 

あのシワの下が大脳皮質であるとイメージするとわかりやすいかもしれません。

 

例えるなら、海馬はいわば記憶の検閲機関にあたります。

 

日々経験した出来事や、勉強した内容は一度、海馬に入り、その後に大脳皮質でいつでも思い出せる状態で保存されます。

 

ただし、すべての記憶が大脳皮質に送られるわけではありません。

 

海馬の中で整理された段階で不要と判断された記憶は消去され、忘れられることになります。

 

この大脳皮質に送るかどうかという判断はおよそ9時間以内に決まるとされています。

 

そのため、暗記や覚えたい事柄があれば、9時間以内に復習したり何度も思い出して反復したりします。

 

海馬にこれは重要な記憶であると認識させる必要があるのです。

 

このような海馬の記憶の仕組みから、暗記したいことがある場合には、繰り返すことが有効だといえます。

 

試験のときに繰り返し教科書を読んだり、何度も英単語を書いて覚えようとしたことが誰にでもあると思います。

 

海馬と記憶の仕組みからすると、これは理にかなっていて、繰り返すことは暗記するのに適した方法であるのです。

 

また、海馬が何らかの要因で働かなくなると、人間は新しいことを上手く記憶できなくなります。

 

海馬が上手く働かなくなる原因としては、ストレスや酸素不足が挙げられます。

 

元々、海馬は脳のなかでも壊れやすい部位のため、記憶力を上げたいときはストレスをなるべく遠ざけることが大事といえるでしょう。

 

そして、試験などで何かを暗記しようとするときには、深く息を吸って脳に酸素を取り入れるといいでしょう。

 

普段の呼吸が浅い人もいますので、意識的に深呼吸をすることで、海馬を含め脳の働きも良くなると考えられます。

 

以上、海馬と記憶の仕組みについて解説しました。今後は、海馬を鍛える方法や海馬の萎縮など、海馬についての記事を投稿する予定です。よかったら参考にしてみてください。