このページでは、記憶術の方法論の一つとして、瞬間記憶術について説明しています。
瞬間記憶術とは、数秒程度の時間で暗記事項を覚えるための技術です。
例えば、何桁もある数字や単語の羅列を瞬間的に記憶するためのものです。
瞬時に対象を暗記するので、瞬間記憶術と呼ばれています。
瞬間記憶術とは総称であり、瞬間記憶術のやり方には、いろいろな方法があります。
暗記事項をイメージとして捉えて、瞬時に記憶するイメージ記憶術も瞬間記憶術の方法のひとつです。
イメージ記憶術では、数字や文字をイメージとして捉えます。
ここで言うイメージとは、画像や写真、絵のようなものだと解釈すれば理解しやすいと思います。
数字や文字などの暗記事項を一枚の写真として記憶することで、瞬間記憶が可能になります。
暗記事項イメージとして捉えるときに右脳が作用していると言われており、イメージ記憶術のことを右脳記憶術という呼称も用いられます。
また、イメージを写真として捉えるので、写真的記憶術という呼称も用いられています。
様々な呼称がありますが、瞬時に記憶を可能にする技術は、瞬間記憶術になります。
瞬間記憶術には、メリットとデメリットがあります。
瞬間記憶術のメリットは、瞬時に対象を記憶できることです。
例えば、本番前に原稿を確認、暗記して、スピーチやプレゼンテーションをするといったケースでは、この瞬間記憶術のメリットが活かすことができます。
以前、当サイトでも紹介した金井式スピーチ瞬間記憶術は、瞬間記憶術のメリットを活かした教材です。
瞬間記憶術のデメリットは、長期記憶に残らないことです。
資格試験や大学受験のように、暗記事項のボリュームが多く、数ヶ月単位での長期記憶が必要となると、瞬間記憶術は不向きです。
試験対策には瞬間記憶術ではなく、長期記憶に残り、試験の答案作成を前提に開発されたユダヤ式記憶術がお勧めです。
また、瞬間記憶術は、記憶王や暗記王の決定戦といったようなバラエティー番組向けの要素が強い記憶術という一面もあります。
具体的には、円周率を何桁暗記できるかなどを競ったりするものです。
記憶力や暗記力を競うものに、記憶力日本選手権大会や世界記憶力選手権などの大会があります。
これらは、メモリースポーツとも呼ばれ、記憶能力を競うための競技として確立されています。
メモリースポーツでは、会場で課題がだされて、暗記・回答する必要があるため、短時間で大量の暗記が可能である瞬間記憶術を用いることが多いようです。
メモリースポーツに関しては、別の記事で詳細を書きたいと思います。
以上、瞬間記憶術についての解説でした。